紫雪散(同仁堂)は局方至宝丹、同仁堂安宮牛黄丸をあわせて「三宝」と呼びます。いずれも、高価な生薬を使い、いざというときに力を発揮する丸薬として、伝統的な中医薬局では大切に保存されていますいずれにしろ、こういった高価な薬は、決して不老長寿の薬ではなく、いざというときのためも緊急時の薬です。
清熱解毒(火熱極盛による「熱毒」「火毒」を清解すること)、開竅(温める薬物を用い、患部や身体の一部が寒けや冷感を伴うものを治療すること)、鎮痙の作用があります。
熱病、高熱、落ち着かず、失神、痙攣、便秘、尿の色が濃い等に用いられます。
石膏(せっこう)、寒水石(かんすいせき)、滑石(かっせき)、磁石(じせき)、木香(もっこう)、沈香(じんこう)、玄参(げんじん)、羚羊角(れいようかく)、麝香(じゃこう)、水牛角濃縮粉、朱砂(しゅしゃ)、升麻(しょうま)